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東京の郊外で猫と暮らしてゐる。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。如何やうな日々にて盛者必衰。

介護殺人・少子高齢化・地方の貧困は全て「不況」が原因だと思う。(後編)

ニュース 不況 少子高齢化 政治 経済 貧困問題

 昨日の記事の続き。色々と考えさせられてしまうということの本題です。

kuro-yashiki.hateblo.jp

前編のまとめを一言で

 今でこそ障害者の雇用やセクシャルマイノリティー、高機能広汎性発達障害などが【単語として】広く知られるようになりました。
 でも、それに対する失言問題も多くありますよね。
 閉鎖的な社会では知識として「ソレ」を認識することはできても、多様性として認めることができないのだと思います。

 これに尽きます。

今、地方で起こっていること

 私の出生地は青森県で、地元に残っている友達から最近どのような状況になっているのか話を聞くことがあります。
 ここで述べる「地方」は青森県を指していると思ってもらって構いません。

 柳田國男は『蝸牛考』にて方言周圏論を唱えましたが、これは何も方言にのみ当てはまるものではありません。東京や大阪などの大型都市部を中心にして文化やニュースが地方に広がっていくのも同じ構造におけるものだと考えます。

同一労働同一賃金」はどこまで適用されるのか

 例えば青森県最低賃金は時間額にして695円です。

 青森県で生活するに当たってこれが普通。東京で暮らしていたらびっくりするほど低賃金でしょうね。これで景気の回復を体感できる方がおかしいのではないかと思います。  現在首相は同一労働同一賃金を訴えていますが、地域格差に於ける物価などはどのように反映されるのでしょう? セブンイレブンのメロンパンは青森県でも東京都でも同じ値段なのですが。
 せっかくなので昨日今日で話題に上がっているセブンイレブンを持ち出しましょう。


 さっくり調べてみると、青森県内のセブン-イレブンの時給は700円台が殆んどで、八戸田向店だけが780円~と他店に比べて高めの時給です。

青森県内の採用情報一覧 セブンイレブンのアルバイト・パート・バイト情報 採用サイト

 一方東京都の場合はそもそも店舗数が全く違うのですが1280円の店舗もあるようです。深夜の時給でしょうか。

東京都内の採用情報一覧 セブンイレブンのアルバイト・パート・バイト情報 採用サイト

 じゃあついでに「田舎だ田舎だ」と言われる鳥取県も参考までに。750円程度のようです。

鳥取県内の採用情報一覧 セブンイレブンのアルバイト・パート・バイト情報 採用サイト

 それではもう少し東京から離れて九州は鹿児島県。時給694円~。

鹿児島県内の採用情報一覧 セブンイレブンのアルバイト・パート・バイト情報 採用サイト

 やはり都市部から離れると賃金は少なくなる。
 同一労働同一賃金を唱う場合、正社員と契約社員、アルバイトの事ばかり問題視されているのですが、この物価の高騰を浴びながら地域格差をどうするのでしょうか。青森や鹿児島のセブンイレブンでも東京の時給に倣うのでしょうか。私には「ありえなさそう」に聞こえますけれどもね。


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地方貧困の影響

 野菜が高くなる、ガソリンは少し安くなっているけど乳製品や塩などが相次いで値上げを敢行し、その煽りをもろに食らうのが下層階級です。収入が少ない人や収入が少ない家庭です。
 前編では私の障害の事を擧げてこう書きました。

私が実際に体験したことは「障害者だとバレると親の立場が悪くなる」という理由から、実家を出るまで「病気がちなだけ」で一切の公的支援を受けることができませんでした。2008年に実家を出るまで。
 私の家族はそれこそ異常なほど偏見を恐れていて、「誰もと同じ普通の家庭」にこだわりつづけていました。

 これは決して病気や障害だけではありません。
 ネットで「生活保護」を非難する声が上がるのと全く同じものを面と向かって言われたりとか、それこそ村八分です。だから本当にギリギリになるまで生活保護の申請を躊躇う家庭が非常に多い。
 するとどうなるか。
 子供がいる場合、本人の努力にも因りますが大学に行くことを諦めて就職を選ばざるをえない状況が発生します。

 それに、学業や職に力を入れられる人が全てではありません。

 都会や地方に関係なく、初体験の年齢は全国各地でそれほど大きな差がないのです。

wol.nikkeibp.co.jp

 これは極端な話にすると、都市部だろうと地方だろうと関係なく望まない妊娠もあるし、シングルマザーもいる。
 シングルマザーに必要なものはなんですか?
 色々あると思いますが、お金でしょう。
 仕事が選べる地域ならばまだ子育てや収入の面で楽なのかもしれません。
 問題は時給700円で子育てができるか、ということなんです。

 だから「女は子供を二人産め」だのいう前に、景気・賃金・巡り巡るお金の流れをどうにかしなければ何もできないんですよ。


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母親は全て聖母ではない。

 教育関係の友人から「モンスターペアレント」がどれほど恐ろしいものかを聞く機会が時々あります。そしてその恐ろしさは実際に対応しなれければ真髄がわからないだろうとも思います。
 保護者は自分の子供が大切ですから、自分が持っている情報だけで騒ぎ立てることがあるようです。それがどうも、モンスターペアレント、またはそれになりつつある人の傾向のようです。
 特に貧困は非常に大きなストレスです。誰だってそうです。ましてや育ち盛りで何かとものが要り用の場合は更につらいことでしょう。
 そこでまた「生活保護を受けている家庭と思われたくない」「生活保護がなくてもやっていける」「生活保護を受けると馬鹿にされる」などの被害妄想、恐怖感、周囲へ相談したらあからさまにやめた方がいいと言われたなどの村八分感覚が残っている地方の田舎はつらい環境でしかないと思います。

教育環境の問題点

 特に最近は高機能広汎性発達障害に関する関心が高まっていて、多少の問題があっても普通学級で教育を受けさせられる権利を主張する保護者は決して少なくないようです。
 実際に「スペクトラム教育」として普通教室で授業を受けられる権利があります。それを使うことは決して悪いことではありません。
 そうですよね。早い段階で自分の子供が「発達障害かもしれない」と判断できる保護者は少ないのではないでしょうか。
 教育やしつけで改善できる範囲だとか、うちの子は断じて違うだとかいって現実から目を逸らしたりして、却って子供の方が日常生活につらさを感じるようになってしまったりして。
 それでは「スペクトラム教育」はしない方がいいのかというと、そうとも言い切れません。普通教室で生活することで自分と他人の違いや価値観のズレを感じていくことができることは大切なのではないかなと思います。なんでもかんでもクサイ物には蓋をしていくように隔離させる教育は正しいと思えません。

 これはスペクトラム教育」や「広汎性発達障害」などの単語にばかり神経質になった結果、明らかに人手が足りていない現場、度重なる指導方針の転換に対応が追いつけない現状が大問題なのだと思います。

 都会と違って、そこに生きる人間そのものが少ないのです。人材募集しても集まりません。募集しても「これっぽちの時給」ではやりたくないという人も要るでしょう。
 その土地で生きる為に必要なだけの収入がないのです。
 収入がないなら、いくら仕事をしたくても土地を離れるしかありません。
 そうやって地域格差はどんどんと大きくなり、もう手に負えないくらいにはなっているのではないでしょうか。


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 結論:やっぱり「不況」が原因

 医療、介護、子育て、職業選択の自由、全てお金に関わることです。
 お金がなければなにひとつできません。
 少子高齢化を改善するより、先に「不況」をどうにかしましょうよ?
 貧困問題を言い出す前に、「地域格差と同一賃金同一労働」を実行させましょうよ?
 移民受け入れ問題だなんて、その後の後でいいと思います。私は。
 国際的に「イイヒト」な顔をしたいのかわかりませんが、中国人の爆買いに頼ってるだけでは景気回復しませんよ?

 少なくとも日本人優先でいいじゃないですか、だって此処、日本なんだし。
 経済の回復が見込めない限り、介護疲れや介護殺人、少子高齢化学力低下地域格差、貧困問題、なにひとつ良くならないと思います。

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