WELQ問題が割と他人事じゃない孫請けの話。
DeNA「ウェルク」都が聴取…誇大広告の疑い : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
まとめサイトの盗用、ある“浴衣画像”が「収拾つかない」事態に - withnews(ウィズニュース)
……と、十分予想できていたことなのだけど、本日付けでついにMERYも公開停止になりました。
なんとなく此処までの「WELQ問題」について考えてみようと思います。
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WELQ問題に関する考え方
今回の「WELQ問題」は大きく分けて3つの要素があるのではないかというのが今の私の考えです。
ひとつめが事の発端になった「死にたい」とググるとWELQの記事が表示された問題。
ふたつめがWEBライターの好い加減な知識とぶん投げ感。
みっつめがDeNAがマニュアル化した画像の無断転載や剽窃の推奨。
一応私もネットに適当な文章を書いておこづかいをもらう人間なので、他人事ではないなあと思って眺めていました。
ある程度情報が出そろってからの方が書きやすいしね。
取り敢えず順番に考えてみます。
「死にたい」とググるとWELQの記事がでたSEOの話
実は私はSEOというものを十分に理解していません。
はてなブロガーでアフィリエイトで稼いで生活しているような人は素直にすごいと思うのだけど、如何せん筆無精につき、自分がその域までいけると思えないからです。
だから「そんなに力入れなくてもいっか★」って思っちゃう。そんなもんだからSEOについて詳しい話はできないんですね。
まあ、だから、この項目で書くことはSEOに詳しい人だと「貴様の力はその程度か」と叱咤されそうなんだけれども、わかっている範囲で書きます。
まあとにかく、DeNAはその辺をよーく理解していて、SEOで上手いことをやったということでしょうか。
特定のキーワードを予め提示して記事を書かせる
キュレーションサイトを運営しているんだからきっとお高いSEO関係のソフトを使用して、関連性のあるキーワードを集めたり、検索率を調べたりとかは当然しているだろうとは思います。そうでなければ商売あがったりですから。
一応それは、その辺に疎い私にも覚えがあります。例えばこの関連キーワード取得ツール(仮名・β版)というサイト。
使い方は簡単で、検索フォームに気になる文字を入れて検索すればいいです。試しに「猫」と入れてみましょう。
するとこんな感じで、関連する内容がリストアップされる、と。
まあ、あとは試してみれば一目瞭然ですね。
このサイトは本当に「何か書きたいけれど何を書けばいいのかわからない人」が「へー、皆はこういうことが気になるんだな」とわかる程度の機能しかありません。
さらにぶっちゃけると私も「あまり信用できない自称知識人」から聞いたサイトなので、もしかしたら役に立たないサイトの可能性もないわけではないかもしれないです。
キュレーションサイトやSEOに詳しい人はもっとまともなソフトで、もっとピンポイントに「ウケるネタ」を探すでしょうね。
そういうネタはどこにあるのか。
はい、こういうところにあります。
これはリアルワールドっていう会社が運営しているサイトのひとつ。(※700ポイントくらい貯まっているのは、記事執筆ではなくて同じ会社が運営しているおこづかいサイト:げん玉で貯めたポイントが自動で合算されている)
こっちはShinobiライディング。忍者ツールズで割と有名だと思う会社ですね。
まだまだあるよ。こちらはザグーライティング。
出回っているニュースではクラウドワークス・ランサーズ・シュフティの名前ばかりでしたが、個人的にはこれらのサイトも十分あやしいと思っています。
WELQの記事を書くにあたって、内部に転載や剽窃行為を暗に勧めるマニュアルが存在したという事も話題になりました。
上記のサイトのほとんどにも、マニュアルは存在します。
例えばこれはザグーライティングでの執筆にあたってのマニュアル。
こちらには他のサイトからのコピーペーストは禁止とされていますが、実際どれくらいの基準で審査が行われているかはわかりません。
まあ、画像の転載を推奨するような行為はないのでそこは問題にならないとは思いますが。
キュレーション記事作成の募集は現在も行われている
WELQ問題が起きて、素人WEBライターを起用することに危うさを感じる人が増えるのかなと思ったら、そういうわけではありませんでした。
魚拓が上手く取れなかったのでスクリーンショットと並記します。
【魚拓】【20・30代女性向けWEBライター】ヘア・ネイル・メイク記事作成!初心者・主婦歓迎♪の依頼/外注 | 記事作成・ブログ記事・体験談の仕事 | ランサーズ
この状況下でMERYを挙げて募集をかけるなんて勇気があるなあ、なんて思いました。(小並感)
募集開始したのは7日13時頃。MARYは本日公開停止になる予定ですけどどうするんでしょうね。
まとめ:人の振り見て我が振り直せ
取り敢えずまとめると、募集はクラウドソーシングばかりではなく、おこづかいサイトの中のコンテンツ(ゲーム)のひとつとして募集されているような状態です。
自称WEBライターでさえない方が書いているという可能性も否定できない、十分あると考えていいでしょう。
余談ですが、この執筆料金は妥当なのでしょうか。画像はザグーワークスのものです。1pt=1円で現金化できます。
・マンションの紹介文:1000文字/350円
・結婚式に関するハウツーコラム:1300文字/455円
・会社設立に関するハウツーコラム:1500文字/375円
私はあまり魅力を感じません。1文字単価0.5円もない感じですね。
こんな風に著しい価格で大量の記事を集めているから、問題のひとつであるWEBライターの好い加減な知識とぶん投げ感もなんだか理解できるような気もします。
まあ、また進展があれば、もう少しこの問題について考えてみたいですね。
一応おこづかいをこの手のライティングで戴いているものですから…。(最近は校正の方が多いけど)
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